放置で儲かる?「ETF」について解説します!
みなさん、貯まったお金どうしていますか?
全部使ってしまっているという方もいらっしゃれば、将来のために堅実に少しずつ貯金されている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、単純に銀行にお金を寝かせとくだけだともったいないですよね。
せっかく貯まったお金を活用して、FXや株など資産運用を行い、さらに貯金を増やしていきたいものです。
と思いつつ「資産運用とかめんどくさくてやってられない」という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に、よっぽどのことがない限り放置の状態でもある程度儲かる金融商品を見つけたのでご紹介したいと思います。
それは「ETF」というものです。少し胡散臭い形での紹介になりましたが、詳しくは以下より解説したいと思います。
上場投資信託「ETF」とは
それでは、「ETF」についてご紹介したいと思います。
概要
『ETF』とは、「Exchange Traded Fund」の略で、日本語では「上場投資信託」と訳します。
この上場投資信託であるETFをものすごくざっくりと説明すると、
- 色々な銘柄で構成されたパッケージ商品
- 日経平均株価やダウ平均株価など株価指数に価格が連動する
といったものです。
これだけではなかなかわからないと思いますので、
もう少し具体的にETFの良いところや悪いところをご説明したいと思います!
ETFのメリットとは
それでは、ETFのメリット(良いところ)からご紹介したいと思います。
市場の成長に合わせて利益が得られる
このETFは冒頭紹介した通り
色々な銘柄で構成されたパッケージ商品
のようなもので、複数の銘柄で組み合わされて構成される金融商品であり、
資産運用のプロによって、市場の相場を示す指標(ex 日経平均株価)と価格の動きが連動するように設計された商品になります。
この『市場の相場と連動するように設計』という点がポイントです。
みなさん、株式市場は昔から上昇傾向か、下降傾向かどっちだと思いますか?
正解は、上昇傾向です。つまり、常に市場の相場は成長し続けているということなのです。
Googleより参照
こちらは日経平均株価の2003年から2018年現在までの価格の動きを示すグラフです。
2008年にリーマンショックのため一時的な価格の下落がありますが、その後立ち直り以前より高値への成長を続けています。
また、こちらはアメリカの株式市場の評価指数であるダウ平均株価の1978年から現在までのグラフになります。
ご覧の通り、日本市場と同様、一時的な下落はありつつも成長を続けています。
つまり、ここから何が言いたいかというと、人口拡大や技術の発展などにより世界経済は緩やかに上昇傾向を続けるものであり、市場の相場と連動するETFの価格・価値は、同様に上昇するということです。
企業の個別銘柄を購入しても、その企業が常に成長されるとは約束されていませんが、一方で世界市場の成長は経済学的に確約されているもの。
市場はどんどん拡大・成長を続けるので、主要どころの株式指標に連動する『ETF』 を購入すれば、放置していても利益が得られるのです。
あれこれ考えずに、市場成長の波に乗って利益を獲得できる、それが『ETF』の最大のメリットだと思います。
分散投資による、リスク分散が可能
先ほど申し上げた通り、この『ETF』は様々な銘柄で構成された金融商品です。
したがって、『ETF』を購入するということは、様々な銘柄に分散投資を行うことになります。
これが何を意味するかというと、リスク分散を行い低リスクで資産運用が可能であるということです。
個別企業株を購入すると、その会社が不祥事を起こしてしまった場合、一気に価格が下落し、何十万円の損失が出てしまうリスクがあります。
一方でETFの場合、たとえETFを構成している一社が何かやらかした場合でも、価格に与える影響は限りなく少ないので、損失を出すリスクを抑えることが可能です。
リアルタイムな取引が可能
日本語訳で『上場投資銘柄』という名の通り、株式市場において一つの金融商品として売り買いされます。
つまり、いつでも取引をすることが可能なのです。
金融商品の種類によっては、リスクなく利益を得られるものもありますが、そのようなものに限って、
現金への交換が購入から数年後までできない、といった縛りがあるものが多々あります。
結婚式を挙げる、海外旅行に行くなど、お金が急に必要な時ってありますよね。そんな時に現金に交換できないと困ってしまいます。
ETFの場合、いつでも取引ができる、流動性の高い金融商品のため、急にお金が必要になった時に柔軟に対応することが可能なのです。
このようにETFは色々な良いところがあります。
- 市場成長に合わせて放置で儲かる
- 分散投資による低リスクな資産運用
- リアルタイムに取引が可能
一方で、良い部分だけではなく、悪い部分ももちろんありますのでご紹介します。
ETFのデメリット
短期的な利益獲得は難しい
先ほどのリスク分散による大損失を出すリスクを抑えられるというメリットがある一方、やはり短期的な収益拡大は難しいというデメリットがあります。
そのような瞬間的な利益の獲得を目指す場合は、価格変動が激しい高リスクな個別株を購入することが望ましく、ETFを購入することはお勧めできません。
(市場成長に合わせた長期的な収益獲得を目指される方は、ETFをお勧めできます)
たくさんあるので選ぶのが大変
そして、ETFは実はたくさんあり、選ぶのが大変です。
日経平均株価やダウ平均工業株、TOPIXなど主要な評価指標と連動するものをはじめ、世界中には6000ほど、国内では200種類ほどのETFが存在すると言われ、
各ETFはそれぞれを構成する銘柄群や連動する評価指標が異なり、良いETFもあれば、あまりよろしくないETFも存在するため、選別をする必要があります。
では、『よろしくないETF』とはどういうものを指すのでしょうか?
上場廃止のリスク
その『よろしくないETF』というのは、上場廃止をしてしまうETFを指します。
ETFは、企業株と同じく『上場』しているということは、同様に『上場廃止』をする可能性もあります。
この『上場廃止』は、会社が倒産して廃止されてしまうといった形ではなく、そのETFの運用会社が運用資金が少なくなり、投資効率が悪くなった場合に、
あらかじめ定めたサービス規約に基づき、取引を終了するといった形で、上場廃止になります。
上場廃止予定のETFは事前に通知されるのですが、個別株と同様に、できる限り高値で売り抜けようと多くのETF購入者が売りはじめ、価格が下落してしまい、その結果、損失を出すというケースもあります。
したがって、ETF運用会社の運用資金の潤沢さなどを事前に調べ、上場廃止リスクのあるETFは避けて購入することがお勧めです。
最後に
ということで、上場投資信託『ETF』について改めてまとめると、
『ETF』とは…
- 色々な銘柄で構成されたパッケージ商品
- 日経平均株価やダウ平均株価など株価指数に価格が連動する
良いところ
- 市場成長に合わせて放置で儲かる
- 分散投資による低リスクな資産運用
- リアルタイムに取引が可能
悪いところ
- 短期的な利益獲得は難しい
- たくさんあって選ぶのが大変
- 中には上場廃止リスクがあり、損失を出してしまうETFもある
基本的には低リスクで放置していても長期的には利益を得られる金融商品だけど、中にはリスクがあるものも存在するので、しっかり選んで購入する必要があるということですね。
ただ、『たくさんあるものなかから選ぶの大変』という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、最近は自動的にETFを選んで資産運用してくれるサービスもでてきていますす、以下の記事で紹介しているのでご参考にしてみてください。