急遽インフラに関する業務をすることになり、広範囲にわたるインフラ全般の知識を習得できる本を探していたところ、たまたま「たのしいインフラの歩き方」という本を見つけました。
早速読んでみたところ、筆者の貴重な知見を学ぶことができ、インフラ初学者におすすめできる良書だったので、今回は具体的な本書の内容を解説したいと思います。
斉藤雄介著「たのしいインフラの歩き方」を紹介
概要
それでは、この「たのしいインフラの歩き方」という本の概要をご紹介します。
著者は、斎藤雄介(外道父)さんという方でドリコム社に創業期から勤めていた方で、当初アプリエンジニアだった方がインフラエンジニアに転身し、
ドリコムが小規模なスタートアップから大企業に成長するまで、あらゆるフェーズのドリコム社のITインフラの提供を担当されていました。
そのような各フェーズでのインフラ実装経験を惜しみなく詰め込んだ本がこの本なのです。
Amazonの本書の内容紹介欄に記載されている内容には以下のように記載されています。
Tの根幹を支えるインフラを切り盛りするには、いつ・どこで・なにを・どのようにしていくべきか?アプリケーションエンジニアからインフラエンジニアに転身し、小規模なスタートアップから大規模まで幅広い経験を積んだ著者が、十数年で培ったノウハウを集大成。インフラに向き合うための心構え、ネットワーク設計などの基礎知識、最新のクラウド活用法はもちろんのこと、組織の規模別に求められること、引っ越しやコスト削減などのイベントに対処するための考え方など実践的な知識を1冊に詰め込みました。
インフラ初学者が絶対に読むべき3つの理由
本書はぜひインフラ初学者に一度読んでほしい一冊なのですが、そこまでおすすめする理由としては、以下の3点があります。
現場でしか得られない実践的な知恵が得られる
スタートアップから大企業までと各企業フェーズでどのようにインフラを設計、構築し、運用していたかというノウハウが詰め込まれており、明日から現場で実際に役に立つ話が盛りだくさんです。
- どのようにネットワークを設計するか
- 冗長構成はどのように実装すべきか
- 品質はどこまでこだわるべきか …etc
現場で十数年経験を積まなければ得られない知識を一手に獲得できるので、「本って良いな」と思わせられました。
インフラ全般に関する知識を体系的に習得できる
そのような実践的な知見に加えて、基礎的な技術知識を体系的に整理して記載してくれているのが本書です。
インフラは分野が多岐に渡り、データセンター、ネットワーク、サーバ、セキュリティと様々です。
本書は、インフラにまつわる各分野について解説してくれているので、足りていない技術知識も合わせて補完することができてしまいます。
この一冊さえあれば、インフラの全体的な理解を得ることができるのではないでしょうか。
ドリコム時代の苦労話が面白い
創業期から有名企業に至るまでの話をストーリー仕立てで記載されており、単純に読んでいて面白く、
トラブルで叩き起こされたりといった、当時の苦労話、そしてそこから得られた知見というのは読んでいて飽きない技術書だったという印象です。
「たのしいインフラの歩き方」は、こんな人にオススメ!
このようなインフラ全般に関する今からでも役に立つノウハウ・知識を余すことなく盛り込んだ本書は、以下のような人にはオススメできる本書かなと思っています。
- インフラ全般の知識を身に付けてお客さんと話せるようになりたい営業
- ベテランのノウハウや経験を一挙に得たい若手エンジニア
- 急遽インフラの設計をしないといけなくなったSE
以上のようなインフラを学び始めた初学者の方は読んで損のない内容になっていると感じます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は、インフラの知識を習得できるおすすめの本「たのしいインフラの歩き方」をご紹介いたしました。
実際の現場の経験でしか得られない技術知識を得られる本はとても嬉しいですね。ぜひ興味があれば書店で手にとって読んでみてください。