読書

【書評】脳の仕組みを活用して人生思い通り?「ブレイン・プログラミング」レビュー

脳の仕組みを理解すれば、効率的に仕事ができるかも、と脳科学について興味を持ち恥mていたところ、

アラン&バーバラピーズ著の「自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング」という本に出会いました。

読んでみたところ、脳科学により脳をコントロールすることで効率的な目標達成を実現する方法を解説しており、個人的に良書だったので紹介します。

脳科学で目標達成?「ブレイン・プログラミング」書評

では、「自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング」の具体的な内容について解説していきます。

3分でわかる「ブレイン・プログラミング」要約

脳の不思議「RAS(Reticular Activating System)」

本書では、脳科学の重要な概念である「RAS(Reticular Activating System)」を解説しています。

このRASは、日本語で「網様体賦活系(網様体賦活システム)」と訳され、何を認識し、何を認識しないのか、我々の認識する対象をフィルタリングする脳の機能です。

人間の脳には耳や目など様々な入り口を通して、毎秒4億ビットもの情報が流れ込んでいると言われています。

脳がそんな大量の情報全てを一つずつ処理していたら、疲れ切ってしまいます。なので、自分にとって重要な情報のみ選択し、認識し処理するようにするのです。

この重要な情報のみ認識し処理するようフィルタリングするのが、この「RAS」と呼ばれる脳の機能であるといいます。

胡散臭い「引き寄せの法則」を脳科学で証明

このRASの仕組みとして、特定の事を強く欲し願うことでRASがそれに関連する情報を認識するようになる、と筆者は言及しています。

つまり、今まで認識されず流れてしまっていた自分の重要な情報をしっかりと認識するよう脳のRASに設定できるのです。

本書では、様々な自己啓発書で頻繁に書かれている若干胡散臭い「引き寄せの法則」を脳科学的なアプローチで解説しています。

よく引き寄せの法則系の本で「赤い車を見たいと強く毎日願っていると実際に数日後赤い車を見つける」という例がよく取り上げられますよね。

筆者が、これはRASの機能が働いたことが原因であると述べています。

具体的には、強く願うことで赤い車という情報が重要な情報であるとRASに設定され、これまで見過ごしていた赤い車という情報を捉えることができるようになるのです。

胡散臭い引き寄せの法則は、脳の仕組みに基づいた科学的な方法ということです。

本書では、実体験ベースでこのRASをプログラムして目標を実現した例が乗っています。

ロシアに行きたいと毎日考えることで、ロシアの求人情報を発見し、見事転職してロシアに行きたいという目標を実現した、などなど…

科学的な裏付けがあると「引き寄せの法則」を信じてみたくなりますよね。

読んでみてどう?「ブレイン・プログラミング」感想

「ブレイン・プログラミング」は、RASを使って夢や目標を実現する具体的&科学的な手法を解説してくれるなど脳科学の知見がぎっしり詰まっています。

非科学的な根性論で片付ける目標達成論を述べた自己啓発書は信じられない、読み飽きたという方には、科学的な証拠に基づいた本でありとてもオススメできる良書かと思います。

脳科学は未解明の部分が多く、不思議な分野ですが、少しずつ解明されてきており、自分の行動をうまくコントロールする本質が詰まった興味深い分野でもあります。

そのような脳科学という分野のおもしろさを理解できるという意味でもオススメできる本ではと思います。

最後に

ということで今回はアラン・ピーズ、バーバラ・ピーズ著「ブレイン・プログラミング」についてご紹介しました。

脳科学に関しては、以下の記事で紹介している本も面白いので参考にしてみてください。では。

RELATED POST