小説「億男」が心に刺さると俺の中で話題に!読んでみた感想をシェアします
みなさん、小説「億男」はご存知でしょうか。
映画プロデューサーとして有名な川村元気さんの作品で、2018年に映画化された話題の一冊です。
この「億男」が個人的に心揺さぶる内容だったので、印象的だった言葉をネタバレになりすぎない範囲でご紹介したいと思います。
大人気ヒット作「億男」心に刺さった言葉・名言3選
あらすじ
まずは、「億男」のあらすじを簡単に解説したいと思います。
本書の主人公の「一男」は、弟の借金を背負わされ、貧しい暮らしを余儀なくされていました。
そんな中、一男はある日宝くじで3億円を引き当て、突如大富豪になったのです。
しかし、宝くじに当選した多くの人たちは最終的に不幸せな人生を送っている、というネットの情報を見つけ、不安になる一男は、
「お金とは何か」「幸せはどこか」
お金と幸せの関係の答えを求めて何人ものお金持ちに出会い、答えを探していく…
といったストーリーの「億男」なのですが、話の各所で歴史上の偉人の名言を引用してお金の本質を突いてくる小説になっており、
最近、社会人になって小金持ちになった自分にとって、ぐっさぐっさ心に刺さる言葉が満載でした。
その内容を一部ご紹介したいと思います。
深すぎる!「億男」の印象的だった3つの言葉・名言
お金は鋳造された自由である
多くの人がお金さえあれば幸せになれると思っているのではないでしょうか。
しかし、私自身お金に余裕がでてきてみて感じることは、お金は幸せには直結せず、お金がたくさんあっても幸せにはなれないということです。
幸福は、お金ではない「何か」によって生まれてくるものだと感じます。
じゃあ、「お金」は何をしてくれるのか?一体、「お金」ってなんなの?
そんな問いに対して、本作では偉人の名言を引用してこのように表現しています。
「お金は鋳造された自由である」
かつてドストエフスキーは言った。お金で幸せを買うことはできないかもしれない。だが、少なくとも自由を手にいれることはできる。好きなことをする自由。嫌なことをしなくても済む自由。
つまり、お金は
- 仕事しなくてもよくなる
- 好きなものを食べれるようになる
- 行きたいところに行けるようになる
など「自由」を生み出すものということなのです。
お金は「幸せ」をかならずしも運んでくるものではなく、「自由」を与えてくれるもの。
この点を勘違いし「お金を稼げば幸せになれるんだ」とがむしゃらに金儲けに没頭していると後悔しそうだなと、個人的にハッとさせられる言葉でした。
富は海の水に似ている
そんなお金を稼ぐために我々は必死に会社に通って働いています。
そんな会社で昇格して給料がアップすればその瞬間は喜びますが、ひとたび時間がすぎればもっと欲しいと思ってしまうものですよね。
それが人の性なのだと思いますが、そんな人間の性質を哲学者のショーペンハウアーの言葉を引用して、以下のように表現していました。
富は海の水に似ている。それを飲めば飲むほど喉が渇いていく
ショーペンハウアー
自分も社会人になって給料をもらったり、ブログで少なからずお金を得られるようになりました。
しかし、それだけに飽き足らずもっとお金が欲しいと喉を乾かし、さらに「お金」に執着しようとしていたため、今の自分を的確に表現していてかなりドキッとする言葉でした。
貨幣制度とは、奴隷制度の新しい形だ
また、作者はトルストイの言葉を引用し、お金の一側面を以下の通り指摘しています。
貨幣制度とは、奴隷制度の新しい形だ
トルストイ
お金に対して常に執着し、お金に支配されている人は、ある意味お金の「奴隷」になっていると考えても間違ってはないかもしれません。
お金に対する強い執着を身を滅ぼしてしまう危険があることを理解し、適切な距離やバランスでお金と付き合ってく必要があるのでしょう。
最後に
ということで、今回は小説「億男」の感想をまとめました。
「お金」や「幸せ」について考えさせられる個人的にはかなり面白い本でした。
ちなみにこちらの本は、書籍読み放題サービスの「ブックパス」(月額約600円)で読める本です。
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