最近話題の書籍「一流の頭脳」をレビュー!
今回は、スウェーデンでベストセラーとなった「一流の頭脳」についてご紹介します。
結論から言うと、脳のパフォーマンスを最大限発揮するノウハウを多数知ることができる本になります。
では、具体的な内容についてこれより解説していきます。
脳をアップグレードし、自分を変える?「一流の頭脳」
「一流の頭脳」の著者
本書「一流の頭脳」の著者は、アンダース・ハンセン氏という方です。
アンダース・ハンセン氏は、ノーベル生理学・医学賞を決定する最高峰の機関である「カロリンスカ研究所」で2000件以上もの医学記事を発表する世界的研究者です。
そのため、著書「一流の頭脳」では、最前線の研究機関でしか知り得ない膨大なリサーチ結果や自身の研究結果から、脳をアップグレードする方法論ノウハウが惜しみなく解説されています。
そんな「一流の頭脳」の印象的だった部分をピックアップしてご紹介します。
運動が脳を変え、ストレスに強くする?驚くべき脳のメカニズムとは
まず、著者は大前提として、「脳の構造は常に変わり、我々が何をするかで日々変化する」ということを解説します。
それは固まらない「粘土」である。
引用:「一流の頭脳」より
その上で、行動次第で脳はその形を良く悪くも変え、その結果、我々の能力にも影響を与える、ということを本書の重要なポイントとして指摘します。
その一例として、ストレスに強くなる能力、いわゆる、ストレス耐性をいかに高めるか、を脳科学に基づき解説しています。
ストレスによる弊害
我々の脳は、ストレスのかかる環境下に置かれるとストレスホルモンであるコルチゾールを分泌します。
このコルチゾールが分泌され体中に回ると、心拍数が上がり、ハラハラした状態になります。ストレスがかかるとき同様に感じることがありますよね。
この状態は良い部分ももちろんあるのですが、一定以上の負荷がかかるとパニック障害や睡眠障害などになってしまいます。
そうならないために、記憶機能を担うことで有名な海馬や、冷静な思考を担う前頭葉全皮質といった器官がコルチゾールの分泌を抑える働きをします。
ストレスのかかる仕事をしている人や心配性な人は、コルチゾールを分泌されることが多く、その分、コルチゾールを抑えるために海馬や前頭葉全皮質を酷使してしまいます。
そして、コルチゾールを抑えるブレーキであるこれらの器官を使いすぎると、徐々にすり減ってしまうと筆者は述べています。
具体的には、心配性の人の脳は普通より小さくなってしまう、ということがわかったのです。
また、これにより物忘れが激しくなったり、正しく論理的に考えることが難しくなることがわかりました。
脳をストレスから守る方法
では、脳をストレスから守るためにはどうすればよいか、という点に対して、筆者は「運動」の重要性を説きます。
ジョギングやランニングなどの運動を行うと、運動自体が身体に負荷をかけるストレス行為であるため、コルチゾールが分泌されます。
しかし、運動が習慣化されると、運動時に分泌されるコルチゾールが少なくなっていきます。
と同時に、動以外のストレスのかかる行為時にも分泌されるコルチゾールの量が減少するということが研究より発覚したのです。
と同時に、運動によりコルチゾールを抑える前頭葉が拡大することも研究結果より判明しました。
要約すると、以下の通りです。
- ストレスがかかるとコルチゾールが分泌される
- コルチゾールにより、不安障害や睡眠障害などの弊害がある
- しかし、運動を習慣化すると、分泌されるコルチゾールが少なくなる
- ストレスの弊害がなくなり、また、運動により思考力が強化される
つまりは、運動するとストレスに強くなるし、頭が良くなるということです。これは、毎日運動しようと行動習慣を変える良いモチベーションになりますよね。
最後に
このような、脳科学に基づくストレス体制を高めるための方法や、その他様々な発見が詰まった知的好奇心をくすぐる研究内容が満載です。
「ストレスを効率よく解消するには?」「集中力を切らさない技術」
「底なしの記憶力を手に入れる」「やる気を科学的に高める方法」
「学力を高める本当のやり方とは?」など、 ありとあらゆるパフォーマンスを高める方法が余すことなく明かされています。
引用:Amazonより
自分を変えるには、まずは「脳」から変える「ブレインシフト」の重要性を感じさせられるおすすめの本です。
ぜひ、脳を変え、自分を変える最新の理論を学んでみてください。